日本の将来については、暗い予想が多い。
しかし、日本の総人口は減少するが、団塊世代の退職により総自由時間は増大する。
時間はお金と同じように資源であり、国の富と考えることができる。
時間という資源:国富を使って何ができるか、個人、企業、国家運営上の重要な視点になる。
「2010年の日本」著:野村総合研究所 発行:東洋経済新報社 2005年12月発行 より
この本の第2章 セカンドライフイノベーション を引用しながら内容を紹介しましょう。
(字句を割愛して用します。価値ある原典を是非お読み下さい。)
日本人の平均寿命は、女性が八十五歳、男性も七十八歳に達し、長寿は着実に進んでいる。
1日の自由時間を10時間とすると六十歳から八十歳までの二十年間で七万時間以上もある。
小学校から大学までの全授業時間の三倍、二十二歳から六十歳までの生涯勤務時間に匹敵する。
余った人生=”余生” ”老後” ではなく、第二の人生=セカンド・ライフといえる。
一周目の人生より、経験もあり、心の余裕もあり、ライフワークとして長期的な取り組みもできる。
日本の総人口は今後減少するものの、団塊世代の退職により総自由時間は増大する。
金と同様、時間も資源であり、国富である。
これを使って何が出来るか、個人のみならず、国家運営上の新たな視点にもなりうる。
セカンドライフは「自己実現生活」、「稼ぐ生き方」、「社会還元的生き方」の組合せに。
三つの生き方のどの面が強く出るかは、個々人の財産、健康、家族状況、価値観などによって異なる。
セカンドライフの広がりと深みは、これら三つの生き方を組みわせて、
第二の人生を創造的にデザインすることによって生まれてくるだろう。
趣味を楽しむ、国内外を巡り歩く、自然に囲まれて晴耕雨読の生活をする、
新しい領域を学ぶ、極める、仲間と楽しく和む、旧日の青春を懐かしむなど、
それぞれの「好きなこと」、「やりたいこと」が数限りなく挙がってくる。
団塊の世代は、これまで企業戦士としてサラリーマン社会を生きる中で自分を厳しく抑え
こんできた反動からだろうか、こうした「自己実現生活」への思いがひときわ強い。
第二の人生はやりたいことをやるためにある。たしかにそうである。
老齢期には、老老介護、伴侶や自分の病気や介護、住居のメンテナンスなど心配事が尽きない。
「こんなに生きるとは思わなかった」という長寿リスクも高まっている。
このために資産は安易に取り崩したくないと思っている人も多い。
「自己実現的生活」をできるだけ続けていくためにも余裕資金が欲しいはずだ。
したがって第二の人生においてもなお、
「働くこと」(ワーク)と「金を増やすこと」(マネー)の二つは重要性を持ち続ける。
これは世の中の世の中に奉仕することで第二の人生の意味を引き出そうとする生き方である。
自分という資源を生かして社会に恩返しをしていく生き方を指す。
社会還元的生き方は成熟した人間が行き着く、広義の「自己実現生活」の一部となっている。
以上、「2010年の日本」から引用しました。
せっかく手に入れた「自由な時間を大切にして」「稼ぎ」「人の役にも立つ」
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